プロアマ問わず、「上手く演奏しなければいけない」と思って演奏するんだけど上手く行かない、「もっと何時間も練習しないといけないんじゃないか」「練習を休んだら下手になるんじゃないか、また失敗するんじゃないか」そういうことを考えたり体験したことのない演奏者はおそらくほとんどいないでしょう。みなさんも心当たりがあるのではないでしょうか。僕(編集長)もそうでした。
この度、株式会社ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス様より、ケニー・ワーナー著「エフォートレス・マスタリー」が発売されます。
この本は、ジャズピアニストのケニー・ワーナー氏による著書ですが、ジャズとかクラシックとかそういったジャンル関係なく、すべての演奏者のために書かれた本です。
僕も一足先に読ませていただいていて、いまちょうど半分くらいまで読み進めているのですが、半分の時点でもう目からウロコ。
「上手く演奏しなければ」「失敗してはいけない」というプレッシャー、緊張のあまりに大学時代にコダーイの「くじゃく」のソロを3公演連続で失敗したあの頃の自分に読ませたい!
あなたを「上手く演奏しなければ」「もっと練習しなければ」「もっと勉強しなければ」という呪縛から解き放ち、音楽の本質について教えてくれる書籍。プロアマ問わずすべての演奏者必読と言えるでしょう。
この書籍の刊行を記念して、株式会社ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス様のご厚意で、Wind Band Press読者3名様に同書をプレゼントいたします。
応募フォームは記事の一番下にあるので皆様ドシドシご応募下さい。
本書についての詳細はこちら。
エフォートレス・マスタリー~あなたの内なる音楽を解放する~
商品コード:GTB01097028
発売日:2019年11月17日
仕様:A5判縦/344ページ
著者:ケニー・ワーナー
訳者:藤村 奈緒美
【本書の内容】
「この本が世代を超えて支持されているのには理由がある。彼の考え方は、普遍的で古びないからだ」
――全米を代表するジャズ・ミュージシャンのレジェンド、クインシー・ジョーンズにそう言わしめた伝説的名著、待望の邦訳。
2人の師との出会いをきっかけに、強烈なブレイクスルーを体験した著者がつかんだ「革命的な自己の探求方法」とは。
バークリー音楽大学エフォートレス・マスタリー研究所芸術監督を務め、現在も第一線のジャズ・ピアニストとして国際的に活躍するケニー・ワーナーの話題書。
“多くの人は、私が「音楽恐怖症」と名づけた症状にかかっている。演奏することを怖がってしまうのだ。だが、それは私たちのせいではない。演奏するのが怖いと思うようにプログラミングされてしまったからだ。
……30年間演奏を続けているが楽しめたことがほとんどないという人、いつも他の演奏家と自分を比べて何か自分にはないものがあると思っている人、何年も練習しているのに伸び悩んでいるという人は、ぜひ先をお読みいただきたい。” (本文より)
[推薦の言葉]
ケニー・ワーナーが書いたこの本は、ミュージシャンがどうすれば自由を獲得して聴衆にインスピレーションを与える存在になれるかについての決定版だ。
この本が世代を超えて支持されているのには理由がある。彼の考え方は、普遍的で古びないからだ。
私自身も、ケニーの音楽と発想のファンだ。
―クインシー・ジョーンズ(音楽プロデューサー)
彼のやり方は、能力を発揮するのを邪魔している恐れと批判的な内なる悪魔を手放して、自分なりのセンスをつかむのを手助けするものだ。私も、この本のアプローチのおかげで私ならではの表現を見出すことができた。
『エフォートレス・マスタリー』は、シンプルで、率直で、完璧で……深遠だ。
―ハーブ・アルパート(トランペット奏者)
本書は、テレビの深夜番組で宣伝している、毎日ハンバーガーを食べてミルクシェイクを飲んでいてもやせられるという奇跡的なダイエット・プログラムのような代物ではない。
手短に言えば、この本ははじめて音楽に引き寄せられた時の喜びを取り戻すことについて述べたものだ。
―ロジャー・ブラウン(バークリー音楽大学学長)
[目次]
献辞と謝辞
推薦の言葉
クインシー・ジョーンズ(音楽プロデューサー)
ハーブ・アルパート(トランペット奏者)
ロジャー・ブラウン(バークリー音楽大学学長)
はじめに
第1章 イントロダクション
第2章 私の場合
第3章 なぜ演奏するのか?
第4章 限られた目標を超えて
第5章 恐れにもとづく演奏
第6章 恐れにもとづく練習
第7章 うまくいかない教え方――恐れにもとづく指導
第8章 うまくいかない聴き方――恐れにもとづく聴き方
第9章 恐れにもとづく作曲
第10章 「スペース」
第11章 「間違った音などない」
第12章 瞑想 その一
第13章 エフォートレス・マスタリー
第14章 瞑想 その二
第15章 アファメーション
第16章 変化のためのステップ
第17章 ステップ一
第18章 ステップ二
第19章 ステップ三
第20章 ステップ四
第21章 付け加えておきたいこと
第22章 瞑想 その三――私はすばらしい、私は達人だ
第23章 自分を拡張する
第24章 精神的なるもの(リプライズ)
第25章 瞑想 その四――最後の瞑想
禅とジャズ
第一部 音楽と精神性
第二部 そしてはじめに神はお創りになった……エゴを!
第三部 ジョイ・セラピー
第四部 「ゴッド・グルーヴ」
「……その後に起きたことは絶対に忘れられないだろう。演奏したのは《枯葉》だった。私が手をピアノに置くと、私の手はピアノを弾いた! つまり、私の手がひとりでに演奏し、私はただそれを見ていた! 驚くべき変化だった。ピアノに向かってたった六日間、瞑想していただけのようなものなのに、がらりと変わっていたのだ!」(第二章「私の場合」)
■著者について
ケニー・ワーナー(Kenny Werner)
1951年、ニューヨーク州ブルックリン生まれ。ロングアイランドのオーシャンサイドで育つ。世界的に有名なピアニストにして作曲家であり、2010年にはグッゲンハイム・フェローを受賞。その他、グラミー賞のノミネートを含め多数の受賞歴がある。1996年、本書の出版を機に世界各地に招かれ、音楽家に向けて数々の講演や指導を行う。一連の活動は音楽業界に革命を起こし、音楽家たちに大きな影響を与えた。2014年、バークリー音楽大学のエフォートレス・マスタリー研究所の芸術監督に就任。現在もニューヨークを拠点に活動中。
■訳者について
藤村 奈緒美(Fujimura Naomi)
1973年生まれ。東京大学文学部言語文化学科卒。司書職を経て翻訳家となる。中学・高校では吹奏楽部に所属し、大学入学後は趣味で声楽を習う。主な訳書に『世界の最も美しい大学』(エクスナレッジ)、『世界の夢の本屋さんに聞いた素敵な話』(エクスナレッジ)、『フィリップ・グラス自伝 音楽のない言葉』『成功する音楽家の新習慣』(ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス)などがある。
▼応募フォーム
応募期間:2019/11/18~2019/12/1
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